就活をしていて思ったこと。
大学3回生の夏。
企業のサマーインターンに参加していた。
「就活」初めの一歩。
このときは、「働く」ことを自分でイメージできるようになりたくて、
あとは自分の役割が明確に分かる規模で働きたくて、
でも、秋になって思ったのが、
「そもそも、なんで僕は都会へ行こうと思っているのか」
というのも、僕は都会への苦手意識が高校生のときから強くて、
それは、人混みや、ビル街や、満員電車や、慌ただしい雰囲気や。
そのほとんどが、先入観だったのだけど、
でも、それが嫌で、受験は東京の大学を志望しなかった。
結局、京都へ来てみたら、京都も人が多くて、
「ああ、そうなんだ」と思ったのだけど、それは置いておいて。
大学へ行って、大阪や東京へ実際に行くこともあったけど、
やっぱり好きになれなかった。
ひとえに、頭の中を埋め尽くす音と、ビルに覆い尽くされた空の狭さで。
見上げた空が狭いのが、すごく圧迫感に感じる。
結局京都も人が多かったのだけれど、建物が低くて鴨川があるから好き。
にも関わらず、就職となったら都会へ行くのはなぜか。
いや、都会を狙ってたわけではないけれど、
エントリーする企業がほぼ、東京か大阪にあり、
「こんなにも企業は都会に集中しているのか」
と驚いた。
そこで、長野へ帰るなら、どんな仕事があるんだろうと思って、
某リクナビで、「勤務地:長野」と調べて、また驚いた。
出てきた仕事は、
地銀、精密機械、福祉介護、住宅、食品。
あとは、サイトじゃ出てこないけど、公務員か。
すごく限られた職種ばかりで、
あとは、都会の企業よりも見せ方が上手じゃなくて、
そのときは、あまりワクワクしなかった。
「長野に戻るなら、この仕事をしなきゃいけないのか」と
あまりよく思わなかった。
もちろん、これも外側から見た偏見で、失礼な話だけれど。
でもやっぱり、都会で働くことから、別の選択肢を探したくて、
地方でワクワクしながら働きたいと、
実際に地方で働いている人に会いに行くようになった。
いまになって、勘違いをしていたなと思うのは、
3回生の夏にインターンをする企業など、
都会にある企業が集中するのは当たり前で、
実際は都会以外にも選択肢がたくさんあること。
東京の企業は、全体の15%ほどらしい。
あとは、長野や地方でも、リクナビに出ていないだけで、
デザイナーやライターや、あるいは会社員でも、
楽しく生きている人はいて、
「地方だからワクワクしない」は、全くの間違いだということ。
やっぱりそれは、自分次第だ。
こんな当たり前かもしれないことも、何年か経ってわかった。
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最初は、
「地方に興味のある学生」について書こうと思ったのだけれど、
自分の経験を書くだけで長くなってしまったので、今日はここまで。
次回は、「『地方』ってなに?」という話をしますので、
乞うご期待。
つばさ