身の丈にあった成長
仕事が始まりました。
ただ「林業」と言っても、
いろんな工程があります。
「木を伐って、運ぶ」
言ってしまえば、それだけなのですが、
それには、
・山主との交渉(木は、他人の資産)
・作業道づくり(運搬用の機械が山の中に入れないと運べない)
・伐倒(木を伐る)
・枝払い(枝を全部切り落とす。トラックにうまく乗らないため)
・集材(山の斜面から作業道へ木を引っ張ってきます)
・造材(木の用途に合わせて、採寸して丸太を切る)
・運搬(トラック等に乗せて、下界へ)
(ざっくり言っても)これだけの工程が必要です。
なぜか。
その一つ、大きな理由は、木は「デカい」こと。
伐った木を一本、道へ引っ張って、
トラックに乗せるだけでも、一仕事。
僕も、林業始めるまでは、そんなこと考えもしなかったですが。
何にもない場所に、道を想像し、創造する。林業は空間デザイン。壊れない道を付けるには、土壌、水の流れ、風、勾配、集材効率など、考えることが無限にある。だけれども、それが最高におもしろい。
でも当たり前だけど、
あんな大きなモノを扱っていたら、一つのミスが命取りになる。
全産業のなかで最も高く、31.2。
全産業の平均は、2.2。
鉱業は9.2、建設業で4.5。
林業だけが、圧倒的に高い。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html
自分の怪我も気をつけなきゃいけないけれど、
それ以上にも気をつけるのが、仲間のこと。
仲間への事故は、反省してどうこうなるものじゃない。
「ミスしてしまいました」じゃ許されない。
だからこそ、
ちゃんと自分のできることと、できないことを、
明確に言う必要がある。
見栄を張ったり、無理なんかしちゃいけない。
そんなことしてミスしたら、
取り返しのつかないことになる。
まず、自分に何ができて、何ができないのか。
それを、しっかり見極めること。
それから、その中で最大限、できることをしっかりやる。
山仕事の第一歩は、安全第一。健康第一。
背伸びなんて、できないなぁ。
まだまだできないことだらけですが、
できることを一つずつ。
精進します。
つばさ