つばさの軌跡

京大卒。新卒の2018年春、鳥取県智頭町に移住し、社員2名の林業会社に就職。林業家を志す。働くこと、食べること、寝ること、話すこと、住むこと...。自分の人生の時間を分けることなく、暮らしの所作、その一つ一つに丁寧に向き合って、精一杯生き抜くことが目標。

新しく始めたことを、続けるためには!

 

新しいこと、始めよう!

 

と、心に決めたこと、誰でもあるでしょう。

決めたときは、すごく興奮してるのだけれども。

 

僕も、たくさんあります。

プログラミング、デザインの勉強、教員免許、日記。。。

 

まだまだいっぱいある気がします。

思い出しきれないくらい。

 

これを始めようと思ったからといって、

いまも全部が続いているわけはなく、

自然とやらなくなってしまったことがたくさんあります。

こんな記事を書く身で、なんですが。

 

「継続は力なり」

 

わかっちゃいるけど、続かない。

どうすればいいんだろうと思ってたところに、

おもしろいなと思った言葉に会いました。

 

「始める前に、やめてみる」

 

これ、確かになって、思います。

 

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始めるまでが、一番わくわくしてるかも...笑

 

『24時間』=平等に与えられた器

 

そもそも、僕らはすでに、常に何かをして生きています。

124時間という時間のなかで、僕らは、

寝て、起きて、食べて、勉強して、遊んで、話して、考えて、ぼーっとして。

とにかく何かしらをして、時間をフルに使ってます。

 

その間、それぞれが何をしていようが、時間は平等に過ぎていく。

24時間』という器は、皆同じ大きさで持っています。

 

このなかで、「新しいこと、始めよう!」と思い至っても、

いまのままではパンパン。

器の水が、全部満たされている状態です。

 

ここに「新しいこと」を入れても、何かが溢れるだけ。

それは、「新しいこと」だったり、「別の何か」だったりするけれど、

続かない「新しいこと」は、すぐに溢れてしまってるんだろう。

そんなイメージ。

 

 

はじめる決意とともに、やめる決意

 

じゃあ、どうするか。

始めてから、溢れることがわかっているのなら、

始める前に、水を捨ててしまおう。

 

つまり、「新しいこと、始めよう!」と思ったならば、

いま、自分が時間を使っていること、

そのうち何かを捨てたり、減らしたりしてみよう。

ということ。

 

それは、睡眠だったり、寝る前の読書だったり。

あるいは、遊ぶ時間だったり、Youtubeを見る時間かもしれない。

 

捨てることは、嫌なことだ。

できることなら、捨てたくない。失いたくない。

 

そう思う。けれど、

 

時間は有限。

物事はトレードオフ

 

なにかを得るためには、何かを捨てなきゃいけない。

 

 

だからこそ、「新しいこと、始めよう!」と決心したときは、

同時に、「これをこのぐらいやめよう!」と決心する。

それが、続けるためのコツかもなぁと。

 

これを学んだのは、この本。

「『人生』について書いた本で、一番のオススメは?」と聞かれたら、

迷わずこれを勧めます。もうかれこれ20回ぐらい読んでるかもしれない。

それぐらい、為になるし、感動するし、何よりおもしろい。

夢をかなえるゾウ

 

また改めて、この本は紹介します。

 

 

僕も、このブログを始めてから、本を読む時間が減ってつらいです。

そのうち、読み溜めをしようかな。

 

つばさ

「人見知り」という予防線

僕は、初対面が苦手だ。

初めて誰かと会う前は、気が散って、集中できなくなる。

ひどいときは、腹を壊す。

 

自分がどう思われるかとか、

話が途切れたらどうしようとか、

おもしろくないって思われたくないとか。

 

そんなことを考えて、2年前まで、

初対面のひとには、こう言うこともあった。

 

「僕、人見知りなんだよね(笑)」

 

先に人付き合いが苦手と言ってしまえば、

向こうもそうやって扱ってくれると思って。

そう思われる不安を、あらかじめ自分で先回りしておくことで、

そう思われたときの、傷心を最小限に抑えようと思って。

 

ただ、これはもう、やめた。

 

自分の気持ちは、話し相手からしたら、ある意味どうでもいい。

自分が傷つかないことに終始するよりも、

いま、相手がなにを思っているか。

その思いやりを持とうと思ったのだ。

 

予防線は、話し相手に失礼だ

 

これはひたすらに、

自分の想像力が足りてなかっただけなのだけど、

「人見知り」という予防線は、話し相手に失礼だ。

2年前に、人に言われて気付き、もうやめようと決めた。

 

僕のなかでは、「話し下手」くらいの意味で、

「積極的に話さないように見えるけれど、会話は好きだよ」と伝える感覚でいた。

 

けれど、いまから話そうとしている人に「人見知り」と言われた人からすると、

「え、話していいんかな」ってなる。

話すの苦手な人に、話しかけちゃ悪い気もする。そう思うだろう。

話す前から、そんなことを言うのは失礼だ。

相手からしたら、話す気が失せる。

 

「人見知り」という予防線は、

僕にとっては、話し相手と近づくための、一種の自己開示でもあったわけだけど、

逆に、それが人を遠ざけることもあるのだ。

ということに気付いた。

 

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 人見知りしていれば、相手が寄ってくる。そんな愛くるしさがあれば良いけれど...。

 

いろんな予防線を、やめてみる

 

「人見知り」以外にも、予防線はある。

 

例えば、夢を語るとき。

「実現できるかわからないけど」とあらかじめ自分で言う。

あるいは、言葉だけじゃなく、態度や、表情なんかでも。

 

予防線は、自分を守るもの。

それ自体は、僕は別にいいと思う。

ひとに入られたくない部分だってある。

 

けれど、それじゃ、いつまで経っても変わらない。

 

「人見知り」と予防線を張るひとは、きっと、人が好きなひとだ。

だからこそ、緊張に負けずに、そのまま話してみてほしいなと思う。

僕も、そうあれるよう、いろいろと工夫してみている。

 

ほんの少しだけ、予防線を、やめてみる。

そんな日があっていいと思う。

そうすることで、またほんの少しだけ、何かが変わるだろう。

そんな気持ち。

 

 

つばさ

「できること」をひとつずつ増やす

僕はまだ、何もできないのだと思う。

いや、正確には、何も提供できないのだと思う。

 

バイトやインターンで、

「あなたは何ができますか」という質問に、

答えられるひとはどれぐらいいるだろうか。

 

僕は、胸を張って答えられた試しがない。

 

なぜなら、この質問の意図は、

「対価をもらえるだけの価値のあるものを生み出せますか」

と同義だから。

 

僕は、文章、カメラ、イラレ、動画、イベント企画。

それなりにやったことはあるけれど、

それを報酬をもらうものとしてやったことはない。

 

その意味で、僕はまだ「何ができる」とは答えられない。

 

 

「役に立ちたい」だけでは、役に立たない

 

素晴らしいと思える会社に出会って、

「何か手伝えることありますか」と聞いたはいいけれど、

「何ができる?」と聞かれて、困ったことは何度もあった。

結果、何もできずに、やりきれない想いだけが残った。

 

結局、わかった。

 

「役に立ちたい」だけでは、役に立たないのだと。

 

もちろん、全く役に立たないわけはないのだけれど、

役に立てるところは限られる。

 

特に、共感できる理念を持つところは、

小さな規模でギリギリでやっているところも多く、

即戦力でないと、雇っている余裕はない。

 

そこには、やはり想いだけでは、どうにもならないところがあるのだと思う。

 

「できる」ことをひとつ、自分の基礎に据えることは、

チームとして「これをしてくれる」という、最低限度の信頼に繋がる。

そう思う。

 

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 基礎からひとつずつ、積み上げよう

 

まずは「生産手段」を持つこと

 

マルクス曰く、

「労働力が商品になる」には2つの条件がある。

 

①労働者が自由であること。

②労働者が「生産手段」を持たないこと。

 

この2つが揃うと、

人々は、自身の労働力を、企業に売るしかない。

 

だからこそ、企業に縛られずに生きていきたいのならば、

自身で「生産手段」を持つ必要がある。

逆に言えば、「生産手段」を持てば、

企業に属さなくとも生きていける。

 

もちろん、ここでは、

企業で働かないことを推奨しているわけではない。

 

当たり前のようだけれど、

学生の立場で、将来のことを考えていると、

自分がどんな生産手段を持ち、どんな価値を社会に提供する人になるか。

それを忘れてしまいそうになるのである。

 

企業に入るも良い。入らないも良い。

けれど、自分が5年後、10年後。

何ができるようになっているか。

それによって、将来、やりたいことができたときに、できるかどうか。

それが大きく変わると思う。

 

 

まずは3年。まずは5年。

「できること」をひとつずつ増やして、

価値を生み出せるひとになれるよう、精進。

 

つばさ