京大生が一次産業に携わる意義「課題があるところに、最大の学びがある」
こんにちは、つばさです。
まだまだ先行きが晴れない今日この頃。
自分の想いを見つめ直します。
一次産業は、馬鹿ではできない
「京大に入ったのに、何で一次産業に?」とよく言われます。
ある製材会社を見に行ったとき、「京大です」と伝えたら、冗談交じりに「帰ってくれ」と言われました。
会話の流れで軽く言われた言葉でしたが、なんだか心にモヤモヤが残ってます。
この質問の根底には、「一次産業=偏差値の低い人がやるもの」という感覚と、
一次産業を下だと考える認識があるので嫌なのですが、
これはしかたないのかなと思います。
実際そういう傾向にあるし、僕もそう思っていたので。
ただ、僕は去年1年間、生産現場に足を運びました。
東北のNPOで、農家・漁師の方々の取材をしていたのです。
そこで話を聞く中で、その世界の一端に触れました。
そして一次産業の世界、その豊かさと深さを感じ、敬意が湧きました。
都市では、基本的に合理で仕事が完結します。
しかし生産者は、気候・土壌・生態系。
そんな生産リスクを背負って、生き物を育てています。
予測不能の自然を相手に、生き物を育てるのは、頭が悪ければできません。
これは、偏差値の高さではなく、生きる知恵の話です。
そう感じ、一次産業を下に見ることはなくなりました。
それどころか、もっと自分でもこの世界を知りたいと思うようになりました。
何より農作業って楽しいんです (^ ^)
最大の学びは、現場にある
当たり前のことのようですが、
最近この言葉を聞いて、ハッとしました。
いくら都会のビルのなかで、
人口が減ってるだの、高齢者が増えてるだの、
鹿が畑を荒らすだの、空き家が増えてるだの、
そんなことを数値化された世界で話し、
どうすれば解決できるか話し合っても、ほとんどが想像です。
実感として、自分のなかで考えることはできません。
17時間の船酔いがどれだけつらいか、乗ってみないとわからなかったもんね。
一番、その課題の本質がわかるのは、
実際に課題の現場に行き、課題と向き合い、解決しようとしたときです。
その意味で、課題のある現場にこそ、最大の学びがあります。
一次産業に限らず、なにか課題を解決したい。
そう思う人は、やはり問題の起きているど真ん中、
現場に行き、自分が課題の当事者になることで、
学べることは一番多くなるんじゃないかと思います。
そういうわけで、
農業・林業の課題を解決したいと考える僕は、
コンサル的な会社から課題を考えるのではなく、
農業・林業の現場に行ってみたいと思うのです。
2ヶ月前に書いたことも、案外思い出さなくなっているもので、
こういう考えで動いていたなぁと思い出す感覚です。
定期的に考えを読み返し、考え直すのは必要だなぁと思いました。
つばさ
tsubasakato.blog@gmail.com