行動に「勇気」は必要ない
今回のテーマは、ここから引用しました。
他にも「なるほど」と感じる視点がたくさん。
興味ある方はぜひ。
筆者・キングコング西野さんはこう述べる。
行動することに、勇気は必要ない。
子供の頃に一人で乗れなかった電車に、今、あなたが一人で乗れるようになったのは、あなたが勇気を手に入れたからではない。
「電車の乗り方」という”情報”を手に入れたからだ。
・・・
一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。
説明できてしまう事柄に「勇気」は必要ない。
自分の話をすると。
「よく(林業をすると)決断したね」と言われるけれど、
自分のなかでは、自分の経験から、論理的に考えただけのように感じている。
「こういう経験をして、こう考えたら、林業にいき着くでしょ」みたいに。
大学生のとき、学生団体で活動して「仲間とつくること」の喜びを知った。
仲間がいなければ、僕はどこか物足りないのだと気付いた。
だから、自分をしあわせにする「人」を大切にしようと思った。
そう思うと、都会ではなく、地方に目が向いた。
「コミュニティ」を考えるならば、地方の方が良いと思ったから。
そこで、地方で活動する人に会うなかで、「東北食べる通信」に出会った。
その代表の思いに共感し、休学をして、1年間東北の農漁村を回った。
最初は「コミュニティ」のあり方に興味があったけれど、
畑や海を回り、農家・漁師の方に話を聞くなかで、
「食」や「自然」への関心が強くなった。
目覚ましい経済成長の裏で、衰退していく一次産業と自然環境を身体で感じたからだ。
「コミュニティ」も大事だけれど、その前に、持続可能な環境にならなければ、
これからもっと厳しい世の中になるのではないか。
そして、持続不可能な社会の根本には、
とどまることのない消費社会があるのではないか。
1年間で、そう学んだ。
それから『森は海の恋人』という本を読んで、
「森」というものが自然の循環の重要なファクターの一つだと感じ、
目が向くようになった。
復学後、大学4回生。
そのときも最初は「林業をする」と覚悟を決めていたわけではなく、
チェーンソーを持ったこともなければ、木を伐ったこともない。
そもそも何を指して「林業」というかもわからない。
自分のなかで、たくさん迷いはあったけれど、
実習を通して初めてチェーンソーに触り、講習を受けて資格を取った。
それから、実際の現場を見に行こうと、見つけた機会に飛び込んで、
人に会って「林業に興味がある」と話し、
そこから紹介してもらったところにメールを送り、
足を運んで話を聞き、受け入れてくれるところで、研修をさせてもらう。
自分の体験を積み重ねて、本当に、自分は林業がしたいのか問い続け、
半年以上かかって、ようやく決断した。
もちろん、いつだって迷いと不安はあって、
メール送るのも、人に会いに行くのも、
少しばかりの勇気は必要だけれど、
小さな挑戦を積み重ねて、自分の体験を積み上げて、
大きな決断へとのぼっていった。
僕のなかでは、そんな感覚が残っている。
変わり続ける現代。
「就職」という大きめの決断をするのに、悩むのは当たり前。
でも、悩みがあるというのは、疑問があるということだ。
「こっちを選んでいいのだろうか」
「こっちの方がいいんじゃないだろうか」
ただ、そう感じたのであれば、
その疑問に対する答えを、自分で見つけに行こう。
疑問や、違和感、その感じ方こそが、あなたの個性なのだから。
それを周りに合わせ、なあなあにして、
自分なりの答えを持たずにいてしまうと、
「自分らしさ」が失われていく。それも気づかぬうちに。
そしていつの日か、何も言えない自分に気づくのではないだろうか。
ひとつひとつ、階段をのぼろう。
挑戦するのに、勇気は要らない。
挑戦への階段を、自分でつくること。
そのために、自分の心を大事にすること。
それが大事かなと思いました。
つばさ