つばさの軌跡

京大卒。新卒の2018年春、鳥取県智頭町に移住し、社員2名の林業会社に就職。林業家を志す。働くこと、食べること、寝ること、話すこと、住むこと...。自分の人生の時間を分けることなく、暮らしの所作、その一つ一つに丁寧に向き合って、精一杯生き抜くことが目標。

働くこと

いま、この時代に、林業をするということ。

林業。 それは、どんな仕事にもない特異な性質を持つ。 仕事のサイクルが、ものすごく長いことだ。 木は植えてから、50年で伐る時期を迎える。 それまで何をするかというと、 下草を刈ったり、枝打ちをしたり、間伐をする。 それを数十年経て、ようやく木の…

「圧倒的成長」って言われると、焦るんです。

以前、「成長」について書きました。 林業を始めて、感じたこと。 今回はその続き。 tsubasakato.hatenablog.com 前回は「身の丈にあった成長」を心がけないと、 林業では事故につながるよ。みたいなことを書きました。 でも、それだけじゃない気もしていま…

身の丈にあった成長

仕事が始まりました。 ただ「林業」と言っても、 いろんな工程があります。 「木を伐って、運ぶ」 言ってしまえば、それだけなのですが、 それには、 ・山主との交渉(木は、他人の資産) ・作業道づくり(運搬用の機械が山の中に入れないと運べない) ・伐…

職業の選択肢ではなく、生き方の選択肢を増やす

「勉強を頑張るのは、将来の選択肢が増えるから」 というのは、事実ではあるのだけれど、 その「将来」の方向性は何となく似ている気がする。 大学3年の夏、僕も就職活動を始めたときは、 就活サイトでベンチャーや中小企業、大企業の インターンシップや会…

変革を起こす「越境者」であれ

10日間、京都で山籠りしていたので、 2週間も前になってしまったけれど。 地元・長野市の地域づくりのイベントに、 スピーカーとして話をさせてもらいました。 人前では緊張してどもってしまうので苦手で、 準備を先延ばしにしてしまうことが多いけれど、 今…

「地方」イメージで語らない。自分の目で見て、頭で考える。

前回のブログで、就活で思ったこととともに、 「地方」に興味を持った経緯を書きました(↓) tsubasakato.hatenablog.com 「地方」というイメージに惹かれてはいないか でも、いろんな人に会っていると、よく聞かれるのが、 「なんで地方に興味があるの?」…

就活をしていて思ったこと。

大学3回生の夏。 企業のサマーインターンに参加していた。 「就活」初めの一歩。 このときは、「働く」ことを自分でイメージできるようになりたくて、 あとは自分の役割が明確に分かる規模で働きたくて、 ベンチャー企業のインターンを探していた。 でも、秋…

「できること」をひとつずつ増やす

僕はまだ、何もできないのだと思う。 いや、正確には、何も提供できないのだと思う。 バイトやインターンで、 「あなたは何ができますか」という質問に、 答えられるひとはどれぐらいいるだろうか。 僕は、胸を張って答えられた試しがない。 なぜなら、この…

40歳になったとき、何を語れる大人でいたいですか

つばさです。 いろいろ書いてますが、 僕は、「将来こうなりたい!」っていうのがあまりない人です。 いま、自分の心惹かれるものに、引っ張られていこうと思っています。 けれど、自分がこれから何十年も働いたとき、 もっともっと大人になったとき、 どん…

「農」は、職人だ

【「農業」と「農」は違うもの】という記事を書きました。 tsubasakato.hatenablog.com 予想以上に、共感の声をいただいて、励みになりました。 特に、本業で百姓されている方にも、良い記事だと言っていただけて、 それは自分の考えの自信になりました。 「…

「ほんとうのこと」をするのは、簡単じゃない

この前の木曜日。すごく良いトークイベントに参加できました。 「クルミドコーヒー」・影山知明さん × 「タルマーリー」・渡邉格さん・麻里子さんご夫妻 真面目な話をしながら、笑いの絶えないトークでした お話を聞いてて、自分のなかでビビッとくる瞬間。 …

京大生が一次産業に携わる意義「課題があるところに、最大の学びがある」

こんにちは、つばさです。 まだまだ先行きが晴れない今日この頃。 自分の想いを見つめ直します。 一次産業は、馬鹿ではできない 「京大に入ったのに、何で一次産業に?」とよく言われます。 ある製材会社を見に行ったとき、「京大です」と伝えたら、冗談交じ…